「士」が付く職業の意味とは?ある恩師の教え

毎年、夏といえば建築士試験ですね。 私のその時の事少しお話します。

 昔、私が1級建築士の資格を取ろうとして勉強に追われていた頃、ある設計事務所の方とお逢いする機会がありました。
もう、23年前の話です。まるで兄のような感じの方でした。その人に建築士の心得を教わりました。
「君は1級建築士の試験を受けようとしているが、その前に建築士の意味を知っているのか?」
そう聞かれ、はい、建物を設計をする人のことです!と大きな声で答えました。
するとその方が、試験を受けるのはやめなさい。そう言い出しました。
 
?????なんでですか?????
 
 本当に聞きたいのかな、1度しか言わないよ、そう言って教えてくれました。
「いいか、よく字をみてごらん、建築士、建築はわかるよね? 
士の意味知ってる?士とは武士の士だよね、
つまりお金儲けに走ったとたん「士」ではなくなるんだよ。
資格を持っていたとしても本当の建築士ではないんだよ。このことを、生涯忘れないで欲しい。」

そういって微笑んでいました。
 
 いまでも私の座右の命です。
 
 建築士の士とは武士の士である。
 欲に走ったとたん士は消えて建築士ではなくなる。
 いかなるときも忘るべからず。

資格はあくまでスタートラインです。もし建築士試験に合格しても、、、

これはかつてあったことなのですが、知り合いの設計屋さんが1級建築士の試験だめだったみたいです。
2級は簡単に取れてしまったので言動や態度に1級も同様に考えていた様に感じます。また1年待たなくてはなりません。このようにもう何十年間も合格しない人が私の周りになんと多い事か!受験のプロになってもだめなんです。
 1級建築士は難しいから受からなくても言い訳が出来る。こうゆう風に思い始めたら多分一生受かる事はないと思います。
 それに資格は目標ではなくあくまでスタートラインにたつことが出来るだけです。とったあとのほうが覚える事やすることはたくさんあって大変かもしれません。そのぶんやりがいがありますが。
 幸い彼は私の言ったことがわかったようで来年に向けて今からスタートしています。頑張って合格するといいですね。

公開日時: 2006年7月16日 更新日時:2017年3月30日

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